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【新人戦富士可児カップ/前日】人の縁を大事にしながら4度目でプロテスト合格を掴んだ清川亨

2023年12月19日

 練習ラウンドの最終18番ホールで「こんにちは」と明るい声であいさつをする選手に出くわした。帯同キャディと笑顔を見せてプレーをしていたのが清川亨、26歳。「所属コースと良く似ているのでワクワクしますし面白いです。チャンピオンシップコースということで難しいですが、プレーは楽しいです」と笑顔だった理由を明かす。現在清川は、千葉カントリークラブ梅郷コースでお世話になっているという。中央学院大学ゴルフ部時代には千葉カントリーでキャディー業務や練習をさせてもらっていたこともあるご縁の中、2019年4月から研修生として勤めているという。

 「千葉カントリーではメンバーの方々から声援をいただいているので、その期待に応えたいという思いが常にあります。それとコース所属の坂田陽一プロには、プロテスト合格に向けてゴルフの基礎を親身になって教えていただきました」と所属コースで新たな出会いがあったことに感謝を伝えた。

 今年は清川にとって4度のプロテスト挑戦だった。昨年の最終プロテストは合格に1打届かなかった。「一打の大きさにくじけそうにもなりましたが、自分に足りない一打を教えてくれたのが坂田プロでした。困難に直面しても、私は性格的には絶対に逃げないタイプなので、こういうときこそ自分やコースに向き合う時間でした」。清川はこの一年必死に坂田と練習に取り組んだ結果、合格ラインから2打余裕をもって合格することができたのだった。

 中学時代に、清川は日本ジュニアゴルフ協会の全国大会に出場。こどもの日の開催だったこともあり、会場には石川遼が来場し、こどもたちの前にさっそうと現れた。「当時はあまりよくわかっていなかったかもしれませんが、プロゴルファーって雰囲気や魅力があって、かっこいいんだなあと漠然と感じていました。プロゴルファーと一緒に球を打つことが本当に楽しかったし、もっとうまくなろうというモチベーションがあったからこそ、ここまで続けられました」と清川は振り返った。

 清川が広陵高等学校ゴルフ部時代にお世話になった監督とは、卒業後も連絡を取り続けている。今年はプロテスト合格という吉報を届けることもできた。「プロとして、まだまだ学びたいことがあります。高校の時に教わった礼儀作法や人間力は本当に大事なことだと教わりました」と感謝を重ねる。大切な人との出会いを絶やさない。清川にとっては縁のある「人生の先輩」であり「監督」だと微笑んだ。

 先週のセミナーでは学びもあった。「『競技力向上のコンディショニング』講座ではナショナルチームの育成にも触れていて、レベルの高い技術にはそれなりの環境が用意されているので、そのための準備をし、期待に応えるだけの努力も求められていましたね。それぞれの役割に意義がありますし、情報を掴むためには人から教えてもらうコミュニケーション能力ももっと磨いて、見聞を広げていきたい」と、新しい世界に目を輝かせた。

 そして、プロ初戦として挑む新人戦。帯同キャディには千葉カントリーでキャディ業務を勤める石川さんにお願いをした。「出会った時から全信頼を置いています。意見の食い違いもありますが、きちんと修正しながらゲームを進められます」と所属コースからお墨付きのエースキャディと一緒に戦うことになる。広陵高校、中央学院大学、そして千葉カントリークラブと人の縁を大事にしてきたおかげで、今こうして新人プロというステージまでやってこられた。「一打でも良い位置に」と清川は密かに頂上を狙う。