第79回日本プロゴルフ選手権大会日清カップヌードル杯
第3日目
5月14日(土)
小野東洋ゴルフ倶楽部
(7,158ヤード、パー71)
兵庫県・小野市
参加選手:69人
賞金総額:1億5,000万円
(優勝賞金:3,000万円)
天候:晴れ
気温:19.8度
風向:西南西
風速:7.0メートル
ギャラリー数:6,334人
国内初メジャーの日本プロゴルフ選手権日清杯3日目。大混戦が続く中で、前日首位タイの河井博大が4バーディ、2ボギーの69で回り、通算6アンダーとして首位をキープ。6バーディー、1ボギーのベストスコア66の「相文(べ・サンムン、韓国)も、16位から首位タイに浮上した。前日首位タイの松村道央も1つスコアを伸ばしたが、通算5アンダーで1打差の3位に落ちた。池田勇太が4アンダー、3ボギーの70で通算2アンダーとし、金庚泰(キム・キョンテ、韓国)、武藤俊憲とともに首位に4打差の5位タイに上がった。石川遼は3バーディーはとったが、4連続ボギー(09年ツアー選手権3R以来プロになって3度目)などがあって74とスコアを崩し、通算3オーバーとして前日と同じ26位タイにとどまっている。大会連覇がかかっていた谷口徹(43)は1番ホールを終わったところで腰痛で棄権した。
◆ ◆
”モンスター”15番、唯一のバーディ。池田勇太、日本プロへの執念は実るか?
勇太の逆転大会2勝目はなるだろうか。夕陽を顔いっぱいに受けた勇太は、最終18番をボギーにした悔しさを飲み込むようにしていった。
「あす、4打差なら逆転できる位置です。最後まで望みは捨てずやるしかないじゃないですか!」と、報道陣を見つめて笑顔ひとつ見せずにいいきった。「あす、途中何を気をつけるかって? そんなこと考えている余裕なんかあすはないですよ。トップをとるかとらないか、そのどっちかしかないんです」―。
21位→16位→5位とじわじわと順位を上げながらも難コースの壁が厚い。勇太のイライラは、ラウンド後の不機嫌さに表れていた。この日も1番でいいパットを入れ、2番のパー5もとって連続バーディーのスタートを切りながら、6番、8番をボギーにした。″モンスターホールとなっている15番(517ヤード、パー4)では2打目でまだ250ヤード以上残っていた。キャディーと「花道を駆け上がってくれればいいな」と話し合いながら打った3Wが、その狙い通りに働いた。2オンして13メートルの「のぼりフックライン」(池田)も決まって見事なバーディー。この日68人がプレーして唯一人のバーディーだった。
「260ヤード近く残っていたのに、あんないいバーディーがとれた。それなのに・・。最後をボギーにしたら何にもならんヮ。18番のアプローチはフに落ちないね。どうもイメージのでないアプローチだったね。悔しい・・」
グリーンエッジからの寄せを5メートルもショート、これを外してボギーとした最終ホールが、笑顔のかけらも出なかった理由だ。
この悔しさをバネにした勇太の逆襲に乞う、ご期待だ。
大会2連覇を目指した谷口徹、腰痛で棄権。次週の出場はムリ?
ディフェンディング・チャンピオンの谷口徹(43)が14日、日本プロゴルフ選手権日清杯の3日目、1番ホールを終了したところで腰痛を訴え棄権した。谷口はスタート直後のこのホール、フェアウェイからPWで第2打を打ったとき左腰に異常を覚え、そのままプレーを続けたが、パターのとき前傾姿勢で構えても痛みが激しく、このホールを2パットのパーで終了したあと棄権を申し出た。その時点では通算2アンダーで首位に2打差だっただけに悔やまれる。秋山武雄トレーナー(45)によると「左腰の筋膜の炎症で急性腰痛症。いわゆる軽いぎっくり腰です。筋肉の断裂はみられないので、いまのところ病院には行かない。アイシングで処置をし、自宅で当分安静にしてもらう。来週の試合はとりあえず休んで様子をみる。最近左股関節に疲労があったのでちょっと心配です」と話していた。
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河井 博大 (1位タイ TOTAL −6 TODAY −2)
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コメント
「2、3メートルのパーパットがよく入って、凌げるゴルフができた。
先週の中日クラウンズからパターを2年間使っていたピン型から白いマレット型に代えて入るようになった。
転がりもいいけどテークバックがしやすくなった。一時使っていた中尺の打ち方を参考にしている。ひっかける癖があったのでおととしのBSオープンからクロスハンドにした。
パッティングに神経を使うようになって平均パット数が100位以内に入ってきた。遼クンが練習で使っている″インパクトボックス(箱型のものをパターで打つ練習器)とパターマットを量販店で買い、ホテルの部屋などで練習しているのも効果があるみたいだ。
明日は最終組で緊張するだろうけど″空を向いて打っていくくらいの気持でやってみる」
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「 相文 (べ・サンムン) (1位タイ TOTAL −6 TODAY −5)
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SCORE |
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コメント
フロントナインでは5アンダーとベストなプレーが出来ました。
ティショットはパーフェクト。パットもとても良かったです。風が強かったので、ボーギーが出ないように心がけセンターを狙い欲張らなかったんです。意識してピンから離れたところにと思ってプレーしていました。バックナインではティショットがラフに入った時もあったけど、パーセーブをしようと心がけました。
(日本ツアー初優勝がメジャーというのは?)
大きい試合でも小さい試合でも同じです。ベストを尽くしてプレーするだけです。プレッシャーがないといった嘘ですけどね・・・。
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松村 道央 (3位 TOTAL −5 TODAY −1)
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コメント
11番ではティショットが木の上に乗ってしまいアンプレアブルにしましたが、ナイスボーギーで切り抜けることができ、これがターニングポイントとなりましたね。
実はその時の対応が冷静だったんです。自分のボールだと確認が出来たのでロストにはならず、1打(ロストボールにならなかった)儲けたという感じで前向きに対応が出来ました。これが12番、14番のバーディに繋がったんだと思います。
アイアン、アプローチ、パター全て好調で悪いところはありません。特にアイアンは火曜日の夢に出てきた良いイメージが継続しています。
メジャーへの思いは当然ありますが、優勝を意識するのはバックナインに入ってからですね。混戦になると思うので、チャンスを待ち、後半に勝負をしたいと思います。
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石川 遼 (26位タイ TOTAL +3 TODAY +3)
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コメント
前半は良いプレーができましたが後半になってもったいないプレー(10番から4連続ボギー)となってしまいました。難しいピン位置だったので、ラフからはグリーンを狙うのが難しく、逆に打ってはいけない方向にいってしまい罠にはまってしまった感じですかね・・・。
グリーンも見た目よりも重かったので打った感じより10cmくらいショートしてしまうことが多かったんです。明日はL字のパターに戻してプレーしてみようかと思っています。ホールアウト後に練習をしてみたところボールの転がりが良かったので。
応援をしてくれるギャラリーに応える為にも、明日はあきらめず60台で回りトップ10フィニッシュを目指します。次の試合に生きるプレーを心がけます。
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