各日のレポート

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5/13(FRI) 2nd Round
第79回日本プロゴルフ選手権大会日清カップヌードル杯
第2日目

5月13日(金)
小野東洋ゴルフ倶楽部
(7,158ヤード、パー71)
兵庫県・小野市
参加選手:140人
賞金総額:1億5,000万円
(優勝賞金:3,000万円)
天候:晴れ
気温:19.5度
風向:西南西
風速:5.8メートル
ギャラリー数:3,405人

 第79回日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯の2日目は、4日ぶりの晴天の中で行われた。5.8メートルの風と難しいピンポジションで上位陣のスコアが伸びず、前日首位タイのジェイ・チョイ(米国)が1バーディー、2ボギーと一つスコアを落としたが、通算4アンダーで首位をキープ。6バーディー、2ボギーの4アンダー、67のベストスコアを出した河井博大(ひろお)が、37位タイから首位タイに急浮上。3バーディー、3ボギー、71の松村道央の3人がトップに並んだ。1打差の通算3アンダー、4位タイには藤田寛之、J・B・パク(韓国)、武藤俊憲、野仲茂の4人。さらに1打差の通算2アンダー、8位タイには昨年優勝の谷口徹ら8人がつける混戦となった。池田勇太と石川遼はこの日ともに71で、池田通算1アンダー、16位タイ、石川遼通算イーブンパーで26位タイとそれぞれ順位を上げた。通算4オーバー、146までの58位タイ、69人が決勝ラウンドに進んだ。丸山茂樹は腰痛、谷原秀人は発熱、H・T・キムは左手首痛のためそれぞれ2Rから棄権した。
◆            ◆
◇◆◇ 石川遼、4年目で日本プロ初予選通過! ◇◆◇

石川遼が初めて日本プロゴルフ選手権の予選を通過。バーディーに仕留めた18番グリーンでは両こぶしを天に突き上げる感激のポーズでギャラリーにアピールした。プロ転向した08年の日本プロ(群馬・レーサムゴルフ&スパリゾート)で5打届かずに予選でカットされて以来、09年は恵庭CC(北海道)、10年はパサージュ琴海アイランドGC(長崎)でと、3年連続で石川は日本プロの決勝ラウンドには進めなかった。プロ4年目を迎えた今年。一昨年は賞金王にまで成長した石川が、どうしてもこの汚名をそそがなくてはならない国内メジャーでもあった。  雨中戦となった初日はイーブンパーの37位スタートで、まだ安全圏ではない。やっと天候の回復した2日目。強い気持で出ながら3番でボギー、4番ではバンカーにつかまってダブルボギーと最悪の出足になった。またも頭にちらつく予選落ちの影。しかし遼はこの背水の場面から盛り返した。

「ダブルボギーのあと、静かにバーディーがとれたのは成長」(石川)という5番(パー5)は、2オンを狙わず3打をSWでで攻めて初バーディーをとると、危ない橋も次々とパーセーブ。11番もとって2つのパー5はともにバーディーにして失地を回復していった。″517ヤード、パー4のモンスターホールも、セカンドでバンカーにつかまりながら、バンカーショットがカップにけられるナイスリカバー(パー)。そして迎えた最終18番(パー4)。「セカンドは168ヤードを9番アイアン。きょう最高のショットを打てた」と、ピン1.5メートルにつけてバーディーで締めた。前半で落とした3打を帳消しにした通算イーブンでのフィニッシュは、その時点で予選通過は決定的だった。

「きょうも悪い出足だったので、今年もダメかな、こういうトーナメントもあるんだなと不安になった。でも若干開き直りもありましたね。きのう、きょうと風が違い、風が変わると全く違う顔を持ったホールになるので難しい。2日間でバーディーは4つで目標には及ばないけど、きょうの方が風もあったしピンポジションも振ってあって難しかった。2日間同じスコアでも、きょうのパープレーの方が価値があった。アンダーパーの世界には入れなかったが、イーブンで終えられてよかったです。これで苦手なトーナメントはなくなりましたね・・」



この試合で使い始めたマッスルバックのアイアンについても、「18番の第2打は168ヤードを9番アイアンで打ってぴったりでした。ショートアイアンのスピン量が減って、アゲンストでも吹き上がらなくなったし、大分感じをつかめるようになった。18番なんかはあれだけの長いホールで打ち上げなのに、きっちり打ててあすへの自信になった」と、大きな収穫を得たようだ。
 石川は、今年4月のマスターズでも3回目の挑戦で初めて予選を突破した。そして日本プロも4回目で初めて決勝に進めた。まさに石川遼の進歩の証しだろう。「オーガスタでは3日目のムービングデーを生かせなかったけど、あしたはしっかり戦って、優勝のチャンスのある位置で最終日を回りたい。去年までは耐えて予選を通過するというのがなかったけど、それができた。初めて通過したことをみんなが忘れてしまうようなプレーを残り2日間でしたい。トップとの差があまり開いてないのでまだまだチャンスはありますから」と、首位へは″4打差、初予選通過を一気に国内メジャー最年少Vへとつなげたいとの貪欲な意欲をほとばしらせた。

◇◆◇ 桑田泉 ◇◆◇

 2010年PGAティーチング最優秀賞の桑田泉プロのチャリティーレッスン会が大会1,2日目の12、13の両日、公式練習場で行われ多数のギャラリーとトーナメント取材の報道関係者らが参加した。
 「インパクトでボールを見ない」「インパクトはダフれ」など“クオーター理論”で知られる話題の桑田プロのレッスン会とあって2日間で約40人が集まった。スイングイメージの重要性を説き、手打ちやダフりのミスをナイスショットにつなげるレッスンに「ボールが気持ちよくつかまった」「こんなに抜けのいいインパクトを体験できたのは初めてだ」と桑田マジックにおどろきと感嘆の声が上がった。
 プロ野球・巨人軍で活躍した桑田真澄さん(野球評論家)の弟の桑田プロは大阪出身で元甲子園球児。昨年,PGAのティーチングアワードの最優秀賞に輝き人気上昇中。若い女性ゴルファーの熱い視線を浴びるなど汗だくで2日間、練習場でスクールを展開、日本一を決める緊張の大会にいっときのリラックスした時間を提供した。「僕はティーチングに誇りを持っている。日本一のティーチングプロになるのが夢。幸せな時間を過ごせた」とアマとの交流を喜んでいた。
松村 道央  (1位タイ  TOTAL −4  TODAY EVEN)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 OUT 10 11 12 13 14 15 16 17 18 IN TTL
PAR 36 35 71
SCORE 38 33 71

コメント

 

前半は結構トラブルが多かったんです。いつもだとあわててだめなのですが、今日は落ち着いてできました。風が吹いていたのでイーブンで上がればいいなと思っていたらその通りになりましたね。

それと、今日は伊澤さんとツーサムだったのでのんびりリラックスしてできたのが良かったのかもしれません。

アイアンもようやく人並みぐらいに改善されたので明日もがんばります。

藤田 寛之 (4位タイ  TOTAL −3  TODAY +1)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 OUT 10 11 12 13 14 15 16 17 18 IN TTL
PAR 36 35 71
SCORE 36 36 72

コメント

 

グリーンは昨日より少し速くなってきたと思うよ。これから更にしまってくるんじゃないかな。そんな中で良いパットが決められました。ただ、これからグリーンが硬くなるとバンカーに入る確率が増えてくるからショットの距離感が難しくなってくるかな。
風は特に大きな影響はなかったです。いやなときもあったけど・・・。もっといやな状況もあるだろうから・・・。

(優勝の質問に対して)
このままでは届かないかな。ただあの「鬼の谷口」さんでも2アンダーだから・・・。
明日一緒に回る人が思い切って行くと「俺も気持ちよく行こう」となるんですけどね・・・。

谷口 徹 (8位タイ  TOTAL −2  TODAY −2)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 OUT 10 11 12 13 14 15 16 17 18 IN TTL
PAR 36 35 71
SCORE 33 36 69

コメント

 

昨日からミラクルの連続だよ。8番ではバンカーで目玉、左足はバンカー外だったけど3.5メートルのパーパットをナイスパー。最後の18番はカート道か何かに跳ねて池に入ったけどナイスボギー・・・。5番からの3連続バーディもあったから結構波乱万丈だったね。昨日はグリーン乗らなかったから予選落ちかなとも思ったけどそれに比べれば幸せな気分。
こんなもんかな?

(日本プロ連覇の質問に対し)
そんなこと考えている余裕はないよ。ただ、なるべくリードして15番を迎えたいね。15番は飛距離の出ない選手には不利だからね。優勝スコアはコンディション次第。自分としては2桁にいけるように頑張るよ。

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