各日のレポート

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5/11(WED) 大会前日

●公式記者会見●

 今季国内最初のメジャー、第79回日本プロゴルフ選手権大会日清カップヌードル杯は、12日(木)、関西の名門、兵庫・小野市の小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫・小野市)=7158ヤード、パー71=で開幕する。練習日の11日は、前日から続く雨にたたられたが、大会2連覇を目指す谷口徹はじめ池田勇太、石川遼らほとんどの選手が雨中で最後の練習ラウンドや打ち込みを行った。午後4時からは日本プロゴルフ協会(PGA)松井功会長とディフェンディング・チャンピオン谷口徹が記者インタビューに応じた。




石川遼の練習に集まる大勢のギャラリー
 初参加の08年以来、日本プロには3年連続で予選落ちしている石川遼は、午後からアウト9ホールを一人で回り、最後の調整。毎年開催コースが変わる日本プロでもあり、このコースは初体験。「去年の石川遼と今年の石川遼は違う。コースは変わるし、予選落ちは意識していない。今年もあくまで優勝を狙っていく」と、強気のコメント。これまで使ってきたキャビティバックのアイアンをスイートスポットの狭いマッスルバックに変えるが「マッスルバックの方が高い球、低い球を打ち分けやすい。特にアゲンストのときに抑えた低い球を打てるから」と、アップダウンのあるこのコースを考えての変更のようだ。

 小野東洋コースはメジャーとはいえ、ラフはあまり長くはなっておらずフェアウェイもそう狭くは絞っていない。7158ヤードの丘陵コースで、打ち上げ、打ち下ろしのホールが多いため、グリーンを狙うアイアンの距離感の正確さが重要になる。また2段グリーン、3段グリーンが数多くあり、グリーンでの勝負もひとつのみどころ。千葉晃ディレクターは「2日間続いた雨と大会初日も午前中は雨が残る予報なので下がかなり緩んでいるが、グリーンは10.5から11フィート。ラフは平均55ミリくらいになる。フェアウエイキープはもちろんだが、アイアンショットがキーになる。優勝スコアは4日間で12アンダーにはなりそう」と、語った。

谷口徹(ディフェンディング・チャンピオン/左写真)の話

「日本プロは日本で一番古いトーナメントで、去年それに辛うじて勝てたが、この小野東洋で連覇できたらうれしい。ジャンボさんは49歳(3ヵ月)で勝っている。それに比べたら僕などまだやっと勝っているだけ。もっともっと向上して相手を圧倒するスコアで勝ちたい。あすも天気は悪いらしいが、週末は回復するらしいから・・。バンカーの砂が柔らかくて目玉になるので、こうしたハザートを避けていく。打ち上げのホールも多いから距離感をしっかりつかんでいかないといけない。ディフェンディング・チャンピオンとして週末に優勝争いに残るのが最低限の目標です」



(左より)松井会長、前田副会長
松井功会長の話

「兵庫県で日本プロを開催するのはスポーツ振興山の原以来18年ぶりです。小野東洋GC、日清食品ともに今年は創設40周年を迎える記念すべき年です。また震災復興のためにゴルフ界20団体が団結して立ち上がっています。その一環としても、今季初メジャーを盛り上げていきたいと思います。また来年の第80回の日本プロは、栃木県の烏山城CCで開催することが決まっています」



★東日本大震災復興支援PGAチャリティプロアマゴルフ大会開催

日本プロゴルフ協会・松井功会長は11日、「東日本大震災復興支援PGAチャリティプロアマゴルフ大会」=仮称=(主催:(社)日本プロゴルフ協会)を、2011年7月10日(日)千葉県木更津市のザ・カントリークラブ・ジャパンで開催すると発表した。日本プロゴルフ選手権カップヌードル杯会場の兵庫・小野東洋GCで記者会見した。

◆            ◆
今回の東日本大震災を受け、杉原輝雄プロが発起人代表となり、青木功、尾崎将司、中嶋常幸、倉本昌弘、片山晋呉ら永久シード選手が発起人となって立ち上がった。そのほかレギュラー、シニアを含めた30人のプロから「何らかの形で被災地の復興支援に協力したい」との申し出があり、チャリティプロアマ大会の開催に至ったもの。参加するプロゴルファー全員が無報酬のボランティアで、アマチュアからの参加費を義援金として寄付する。参加人数は30組・120人(プロ30人、アマチュア90人)を予定。尾崎将司がシニアプロとしてPGA主催のイベントに参加するのは初めて。

松井功会長

「今回の大震災への支援はプロゴルフ界としても5年スパーンで行っていきたいが、今回は数多くの選手からの申し出もあってこうしたチャリティイベントを開催することになった。特に震災による孤児のために支援、貢献していきたい。ジャンボ尾崎がPGAの催しに参加してくれるのも初めてのことでよろこばしいことです」

ファンのサインに気軽に応じる
歴代チャンピオンの伊澤
矢野東は子供と記念撮影 パターピンボールチャレンジもにぎやかです

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本大会では、賞金総額(1.5億円)の10%を東日本大震災復興支援の為の義援金とさせて頂いておりますが、この他にも会場ではギャラリーの皆様のご協力のもと様々なチャリティ活動を行っています。

指定練習日となる水曜日には、練習を終えた選手達がギャラリープラザに集まり、震災復興支援チャリティ握手(ハイタッチ)会が行われ、時折強く振る雨の中、500名以上のギャラリーが集まり、総額322,860円のチャリティ金となりました。協力頂いたプロはディフェンディングチャンピオン谷口徹、そして石川遼、池田勇太等13名で、進行役には松井大会会長自ら会場を盛り上げました。3回に分かれて行われた握手会でしたが、最後の回となった石川の組では、時間の関係で参加できなかったにも関わらず、チャリティだけをしていく意識の高い人も見受けられました。ご協力いただきましたギャラリーの皆様には改めて感謝いたします。

池田勇太 <2009チャンピオン・日清食品所属>

安本大祐 <2010年度日本プロ新人選手権大会2位>


※ 同組での練習ラウンド。東北福祉大ゴルフ部の先輩(池田)と後輩の関係。

池田「長いホールと短いホールがはっきりしているね。きっちり抑えていければいい結果になると思うよ。調子はそれほど上がっていないけど、それは仕方のないこと。しっかりと冷静に戦っていけば、俺らしいゴルフが出来るはず」

安本「一昨日、初めて練習ラウンドでコースを回らせてもらいました。クオリファイングトーナメント(QT)などの試合で既にプレーの経験ある知り合いからは、狭くて難しいコースだとアドバイスをいただいていました。実際、思ったよりはアップダウンも想像ほどなかったですし、狭いということも感じなかったという印象です。ただ、グリーンは固くて速いですね。普段、こういった素晴らしいコンディションでプレーはなかなかできないのですが、今最大限にできる練習をやっています。メジャーといわれるようなトーナメントはこんな感じなのかなと、あまり戸惑いはありません。

大学体育会のレベルではある程度、通用したことも事実でした。プロになってから気づかされたこと、それは技術や知識が圧倒的に今活躍されているプロのレベルには足りませんでした。PGAメンバーとして、ツアープロの仲間入りを絶対にしたいし息の長いプロ選手としても活躍したいので、今は自分のスイングを集中して調整しています。

昔はカット打ちだったこともあり、グリーンでボールが止まらなかったので苦労しましたが、今は、だんだんと球をとらえる感覚が出てきました。大切な試合として参加し、精一杯プレーします!」

井戸木鴻樹 <小野東洋ゴルフ倶楽部所属>

「「もちろん所属プロとして、コースのイメージがすべていいだけに、プレッシャーはかかりますよ。ツアーの開催は初めてですし、日本プロの開催が決定してからも、いつものペースでプレーするようにしていました。トーナメント期間中は、グリーンのスピード感やラフの状態がいつものコンディションではなくなるので、最近やっとグリーンのチェックを改めてしましたよ。いよいよ大会ですが、バンカーが重たくて深く上難しいので、バンカー攻略ができる選手が上位に進むのではと思いますよ。この思い入れのある小野東洋で行われる大会ですから、とにかく思い切って戦います!」

小林伸太郎 <2010資格認定最終プロテスト・第1位者>

「この日本プロに向けて、それなりに準備をしてきた自信はあります。4回は練習ラウンドに来て感じたことは、知り合いの仲間が話すコースの印象はあまり参考にならなかったということです。僕のスタイルは、ドライバーショットの曲がり幅が少ないということですので、ドライバーを持って堂々と攻めようかと考えています。このコースは、いつも練習させていただいている群馬県にあるゴルフ場と砲台グリーンや山間の風景が似ています。だからということでもないのですが、プレーはしやすいのかなと感じています。仕上がりは良い方で、ボールコントロールもいいです。実は2、3日前に、ゴルフ部でお世話になった佐野日大高の長谷川先生と東北福祉大の阿部監督から電話で激励を受け、このメジャー大会に出場することをとても喜んでくださいました。期待にこたえられるよう頑張ります」

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