今年のプロテスト合格者52名と特別入会制度希望者6名を対象とする「PGA入会セミナー」が、12月11日から15日の5日間、静岡県のつま恋リゾート彩の郷で行われた。最終日の15日は授与式が行われ、PGA吉村会長から会員証が手渡された。2024年1月1日付けで新たに58名が入会することになる。プロテスト合格者は今月20、21日に富士カントリー可児クラブ志野コースで行われる新人戦に参加することになる。

 入会セミナーはゴルフ法学、ゴルフ用具論、接客マナー、身だしなみ、コース管理、ルール講習、SNS利用法、トレーニング論といった全講義16科目が開講された。特別入会制度以外のプロテスト合格者は12月20日、21日の2日間、岐阜県にある富士カントリー可児クラブ志野コースで行われる新人戦に出場する。プロテスト合格者の中には、ティーチングプロ会員資格を保有する3名(長内雄太良、寺澤宜紘、宮城健太)も含まれており、3名にはトーナメントプレーヤー資格が新たに加わる。


入会セミナー 認定証を手に
入会セミナー 念願の会員証
入会セミナー 昼食も仲間と過ごす大事な時間でした











◆ 新入会員 トーナメントプレーヤー会員の声 ◆



高橋大雄

高橋大雄(タカハシ・ヒロカズ) 34歳 所属・富士箱根カントリークラブ


 ゴルフは緑が広がるコースで、自然と一体になってプレーする体験が本当に楽しい。それがプロを目指す原点にあります。ゴルフは祖父と父の影響で始めました。親子で練習場に通い、だんだんとのめりこんで、中学まで野球をやっていたのですが、高校から本格的にゴルフに取り組みました。


 プロテストは10回目の挑戦でした。年齢的にも最後の受験かなという思いでした。最終プロテストは5回経験したのですが、2018年の登別カントリーでは最終日最終ホールでボギーを打って1打差で不合格になり、強い挫折感を味わいました。それでも立ち直って諦めずに続けられたのは、両親の励ましと中学から長きにわたって応援してくれている妻の存在があったからです。


 決意して臨んだ今年の最終テストでは、最終日最終ホールでボギーだったので、合格できるか不安がよぎりましたが、今年はゴルフの神様が味方してくれました。ようやく掴んだ合格。これまでの感謝を忘れないと自分に強く誓いました。



 入会セミナーでは「ゴルフ法学」の最後に「プロゴルファーは一般人ではない」という言葉が響き、社会的責任が生まれることを感じました。また「競技力向上のためのコンディショニング」の講座では、プロとしてトレーナーの選択が重要だということを学び、今後のプロ生活に関わる新たな選択肢、考え方を提示していただきました。


 日大ゴルフ部の同期には阿部裕樹プロや宇佐美祐樹プロ、中西直人プロといった強い選手もいますので、いつか彼らと一緒にツアーで戦うことが目標のひとつ。そしてこれまでたくさんの苦労をかけた家族には、少しずつ恩返しをしていきたい。所属する富士箱根カントリーの支配人やメンバーのみなさまにも応援していただいていますので、所属プロを誇りに、ゴルフの魅力を伝えていこうと思います。




西片太一


西片太一(ニシカタ・タイチ) 23歳 所属・東京ゴルフ倶楽部


 小学4年の時にはじめたゴルフは、ドライバーで200ヤード、小学6年で250、60ヤードとぐんぐん飛距離も上がり、面白いなあと思い始めることになりました。中学は杉並学院、高校は日体荏原のゴルフ部で仲間と技術を磨いてきました。セレクションで進学を決めた中央大学は理工学部で、授業に追いつくのに必死だったこともあり、ゴルフより勉強中心の生活でした。ちょうど新型コロナ蔓延の時期で、リーグ戦なども中止になってしまったので、返って勉強に集中できました。


 卒業単位取得の見込みが立った3年生の後半から、ゴルフ部副キャプテンとしても活動を再開しました。リーグ戦はBブロックでしたが、仲間と一緒に練習を重ね、かけがえのない時間を過ごしました。卒業後はご縁をいただき、東京ゴルフ倶楽部に研修生として働かせてもらいました。早朝から始まる練習場担当は、メンバーの方との貴重な時間でもありましたし、私にとっては素晴らしいゴルフ環境でした。


 大学時代は週1、2回の練習しかできていなかったのですが、研修生になってからは当然毎日ゴルフが出来て嬉しかったです。練習を重ねれば重ねるほどスイングが安定してきたこと、そして上達していることを実感していました。プロテストは1回で合格できたのは、所属コースのおかげだと感謝しています。



 入会セミナーではゴルフ心理学の授業で、数秒のルーティーンの違いがパフォーマンスに現れることを知り、意識することの大切さを知る機会になりました。来年はAbemaTourに出場できる機会もあると思いますので、そのタイミングで最大のパフォーマンスが出せるように、今まで以上に練習を重ねていきたいです。まずはツアー出場を叶え、シード選手として息長く活躍できるプロゴルファーを目指します。





原田 凌


原田 凌(ハラダ・リョウ) 25歳 所属・東京国際ゴルフ倶楽部


 桐朋中学時代は当初ゴルフ部に入っていたのですが、途中で友人の多いサッカー部に変更しました。高校1年の夏、親とオーストラリアに行った際に、現地でゴルフコーチをされている日本人の方にゴルフの腕を見込まれ、そこからゴルフ人生が始まりました。オーストラリアに語学留学をする決意をし、勉強の傍ら毎日練習をしていました。


 さらに上のステージを目指し、オーストラリアからアメリカに拠点を置こうと計画。アジアジュニアゴルフ協会の大会で優勝したことを機に、アメリカの大学からスカウトをいただき、ニューメキシコ州立大学に入学。奨学生として勉強とゴルフを両立する生活を過ごしました。大学ではマッチプレー、フォアボール選手権で優勝もでき、苦労もありましたが今は充実した学生生活だったと思っています。


 日本に帰国後はプロテスト合格を目指して、春日居ゴルフ倶楽部、そして東京国際ゴルフ倶楽部に勤めながら練習を続け、プロテストはプレ予選から参加して2度目で念願の合格を叶えました。



 入会セミナーでは接遇や心理学といった講義が印象に残りました。プロゴルファーとしてゴルフができるだけでなく、人間力を高めていきたい。アメリカで尊敬されるリッキー・ファウラーやコリン・モリカワといった選手のように、ゴルフ以外でも自分をきちんと表現できるプロに憧れます。それは講座を通じて理解が得られました。


 ツアーで活躍をめざし、シード権を連続で維持できるような強さあるプロになりたいです。いつかアメリカに戻り、プロとしてレベルの高いゴルフをするのが目標です。