皆さま、新年あけましておめでとうございます。
 昨年も新型コロナウイルス感染症対策に追われた年でした。日本プロゴルフ協会(PGA)最大のイベントである日本プロゴルフ選手権大会は、ガイドラインに基づいて感染対策を徹底した上で、栃木県の日光カンツリー倶楽部において有観客で実施することができました。シニアツアーに関しては、一部、無観客での実施となった競技もありましたが、16試合を開催することができました。

 PGAの基幹事業の一つの柱であるプロゴルファーの資格認証事業につきましては、昨年度はPGA資格認定プロテストもティーチングプロ資格認定講習会も、ほぼ予定どおり実施することができました。


 昨年も多くの地域で長期間、緊急事態宣言が発出されるなど、困難な状況下でありましたが、PGAの根幹である事業は出来うる限り行うことを使命としてやってきました。しかしジュニア対象の事業や一般の方々を対象とした事業は、PGAだけではカバーできないこともあり、断念せざるを得ない事業も数多くありました。


 新型コロナの感染状況は落ち着きを見せていますが、従来型より感染力が強いとされる変異株の感染者が日本でも確認されるなど、当分の間はコロナと共存せざるをえない状況が続きます。このコロナ禍の中で他のスポーツに先駆ける形でゴルフ場やゴルフ練習場での利用者状況が回復し、われわれ会員の主な職域であるレッスンや物販での状況も改善されてきています。


 ポストコロナという点では、ゴルフは三密を避けられる等の優位性から他のスポーツに先駆けて需要が回復しましたが、今後、ゴルフ以外のスポーツ需要が回復することからスポーツ需要が分散してゴルフマーケットへのマイナスの影響が出ることを想定しておかなくてはいけないと考えています。ただ、ゴルフに限らないのですが、スポーツの持つ健康やメンタルヘルスへの優位性が積極的に取り上げられ、WHOなども運動習慣の定着を呼び掛けています。この点で、ゴルフは他のスポーツより優位な点を多く持っています。新型コロナ下で高まっている健康やウェルネスへの関心がさらに深まることでゴルフはさらに発展すると考えています。


 昨年は松山英樹選手のマスターズトーナメント優勝、笹生優花選手の全米女子オープン優勝、東京オリンピックでの稲見萌寧選手の銀メダルなど、ゴルフ界にとって歴史的な出来事がいくつもありました。若手アスリートの活躍はゴルフ振興に好影響を与えてくれるものと期待しています。ただゴルフ振興という取り組みは、例えばオリンピックは4年に1回のイベントとしてだけでなく、ゴルフ振興全体の中でのマイルストーンとして捉え、初心者育成からトップアスリート養成までをつないだ計画的な振興策を業界として共有すべきで、PGAもその活動の一端を担っているわけです。ここでのPGAの役割は、ゴルフ人口を底上げする底辺拡大にあると考えます。


 最後になりますが、2014年にPGAの会長に選出いただいて8年が経ちましたが、今年3月の任期満了をもって会長を退任させていただくこととなりました。会長在任中、応援していただきましたゴルフファンの皆さま、PGAの活動を支えていただきましたスポンサーの皆様、そして会員の皆様に、この場をお借りいたしましてお礼を申し上げます。


 ゴルフファンの皆様には、今後もPGAの活動にご理解をいただくとともに、今年もゴルフ界を応援いただきますようお願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。




日本プロゴルフ協会
会長 倉本昌弘