第76回日本プロゴルフ選手権大会
最終日
5月18日(日)
レーサム ゴルフ&スパ リゾート(7,127ヤード、パー72)
群馬県 安中市
参加選手:72人
賞金総額:1億3,000万円
(優勝賞金:2,600万円)
天候:曇り
気温:20.4度
風速:2.8メートル
ギャラリー:8,073人
片山晋呉(35)が日本プロゴルフ選手権史上最多アンダーの23アンダー、265で今季初優勝。03年以来5年ぶり2度目の日本プロ制覇で通算24勝。7人目の永久シード(25勝)獲得へ王手をかけた。2位に7打差をつけてスタートした片山は、6番から4連続バーディーなどで前半を31とし、優勝を確定的にした。12番で1.3メートルのパーパットを外してこの試合66ホール目の初ボギー。通算で70ホール目のボギーで“ボギーなし優勝”は惜しくも逃がしたが、2日目にトップに立ってから終始安定したゴルフでスコアを伸ばし、他を圧倒した。6打差の2位には、この日のベストスコア65をマーク、通算17アンダー、271のウェンチョン・リャン(中国)。前日2位の細川和彦は2番でイーグルを獲る好スタートだったが、そのあとのスコアが伸びず71。通算12アンダーで丸山大輔、高山忠洋、B・ジョーンズ(豪州)らととに3位タイに終わった。これまでの日本プロ最多アンダーは、88年(愛媛GC)の尾崎健夫が出した20アンダーだった。
◆ ◆
“今週は狙ってとる”と燃える闘志をもらしていた片山晋呉が、見事な有言実行を果たした。初日の67から始まって毎日スコアを伸ばした最終日は、2位細川和彦に7打差をつけてのスタート。「いくら差があっても最終日、最終組は違う。きのうも負けるんじゃないかという思いがちらついて朝も4時に目が覚めてよく寝られなかった。夢にも負けた試合が出てきたよ。」という緊張感。 そして最終日。同じ最終組の細川が2番でイーグル。もうひとりのリャンが1、2番連続バーディーの立ちあがりで、自分だけが取り残された。揺れる心境の中で「3番、2メートルはあったパーパットが入ったのが大きかった」という。これで気持ちが落ち着いた直後、4番で5メートルを入れて初バーディーをとると、6番から立て続けに4連続バーディーを奪い本来の“強い晋呉”に立ちかえった。
10番へターンのときはリャンに9打差をつけた。もう片山のひとり舞台。初日からノーボギーが続いていた快記録。85年以降は記録にないという「ボギーなし優勝」もちらついたが、12番(パー5)で最後1.3メートルのパーパットがカップにけられる3パットの初ボギー。この試合66ホール目。中日クラウンズでの最後4ホールを合わせると70ホール目のボギー(連続ノーボギー「69ホール」)。「ボギーなんていつかは出るんだけど、やさしいホール(パー5)で出るんだなと思っただけだよ」と、もう苦笑いですませる余裕だった。
最終18番。リャンが17番イーグルで追ってきたが何の問題もなかった。右の池際に立つ旗ざおを避けて、グリーン中央へ乗せる安全策でパーフィニッシュ。大勢のギャラリーに両手コブシを振り上げるガッツポーズで会心の笑顔を見せた。
「ピン位置が難しかったからきょうは2つか3つ取れれば最高かな、と思っていた。でも最後の最後まで気合いを抜かなかった。中日クラウンズで凡ミスで負けた(1打差3位)のを肝に銘じて、今週は最後までやり切った」と、考え抜いたコ−ス戦略もやりおおせて、満足そうにつぶやいた。昨年、賞金王をとれなった反省から「このオフほど練習した年もない」という。昨年の悔しさをバネにしたあたりはいかにも負けず嫌いの片山らしい。
今年は4試合で早くも賞金ランクトップに立ったが、「日本というタイトルを同一年にとるのが夢。一番歴史の古い日本プロには欲があったし、またそうそうとれるものじゃない。今年はそれにまた勝てた僕しか(年間4冠の)資格はないのだから・・」ときっぱり。最終日、同じ組で回ったリャンの故国・中国の大地震被害にも関心を寄せ「僕のテンガロンハットとウエアを彼に渡して、オークションにでもかけてもらおうと思う」と片山。隣国の大災害にも心遣いをみせていた。
次週マンシングウェアと三菱ダイヤモンドに出たあとは、マスターズに続く今年海外2戦目のメジャー、全米オープン(トーリーパインズ)に挑戦する。
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片山 晋呉 (TODAY −5、TOTAL −23 1位)
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W ・ リャン (TODAY −7、TOTAL −17 2位)
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コメント
今日のプレーはスタート前からチャレンジして1つでも近づこうと決めていたが、途中から片山選手のバーディラッシュについて行くことが出来ず、2位キープに専念した。それより、今回の中国地震の件で、片山選手からチャリティの話を持ちかけられ、そういうことを思ってくれることがすごく嬉しかった。
この後日本ツアーに2試合出場した後、全米オープンに出る予定。日本へは後半戻るだろうけど、日本での賞金ランキングシードを目指して頑張るよ。
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細川 和彦 (TODAY −1、TOTAL −12 3位T)
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コメント
今日は悪くなかった。2番でイーグルが取れて前半乗れればと思って、リャンと話をしていたんだけど、その後のチャンスが全くなかったね。今日もピンの位置は難しかったし。昨日は上りについていたから良かったんだけどね・・・。体調もこのままいってくれればと思っている。またチャンスは来ると思う。遼くんじゃないけど、一つ一つ何事も勉強だよ。今回のゴルフは自分でも自信につながったしね。打ち方も分かってきた。今回は晋呉の出来が良すぎたよ。ただ23アンダーの記録的な大会ということでファンは楽しめたんじゃないかな。
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C ・ サリバン (TODAY −1、TOTAL −5 18位T)
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コメント
練習日を含めて有意義な1週間だったよ。日本の人たちのホスピタリティと親切心には大変感謝している。
4日間回ってみてのコースの印象だが、アメリカでチャンピオンシップを行うようなコースとの違いはラフにあると思う。ここでは、ラフからでもグリーンを狙えると感じた。但し、グリーンが非常にトリッキーでグリーンにはのるけれども、バーディ、イーグルチャンスで2パットしてしまう。とても良いコースだったね。
初めて日本のPGAチャンピオンシップに出場したアメリカのクラブプロだということは非常に光栄なことだし、また機会があれば是非日本に戻ってきたいね。
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