PGA REPORT 87
PGA REPORT87 2005/8 No.87
第73回日本プロゴルフ選手権
スポットライト
シニアツアー出場3試合目アデランスウェルネスオープンで初優勝友利勝良(サニクリーン)
アルメックス ファースト・スイング チャレンジゴルフ
2005全米プロシニア視察報告

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第73回日本プロゴルフ選手権
S・K・ホが21年ぶりの連続優勝! 外国人プロでは72年ぶり、二人目の快挙!
第73回日本プロゴルフ選手権  第73回日本プロゴルフ選手権大会は、熊本県玉名市の玉名カントリークラブにおいて4日間72ホールストロークプレーで行われた。4日間とも好天に恵まれ、前年覇者のS・K・ホ(韓国)が3日目にトップに立つと最終日も粘り強いプレーでトップをキープ、通算16アンダー、272ストロークで2年連続“プロ日本一"の座を守った。
 2年連続優勝は大会史上8人目で、1983〜84年の中嶋常幸以来21年ぶり。外国人選手の連覇は1932〜33年のラリー・モンテス(フィリピン)以来72年ぶり2人目の快挙だった。
S.K.ホ選手
好ダッシュの藤田寛之、2打差で5人が追う混戦模様の初日
 新緑濃い5月。自然尊重の設計で知られる熊本・玉名CCは広大な緑、なだらかな起伏が特徴の林間丘陵コース。ここを今年の舞台にプロ日本一を目指す156人がスタート台についた。
 初日、トップに立ったのはステディなゴルフが身上の藤田寛之。7バーディ、ノーボギーの65という完璧なゴルフで単独トップに。「エッジから打ったのを含めて8メートルくらいのパターが3つも入った。15番ではセカンドの距離を10ヤード間違えてグリーン手前17〜18ヤードにショートしたのにSWのチップが直接入ってしまった。こんなに長いのが何発も入るなんて、年間通してもそうはないでしょう。ラッキーでした」というように文字通りの“パット・イズ・マネー"のスタートダッシュだった。
 これを2打差の5アンダーで追う2位グループに、3日前の月曜日に亜紀夫人と挙式したばかりの谷口徹はじめ平塚哲二、スメイル、武藤俊憲、岡茂洋雄の5人。さらに1打差の4アンダーにはS・K・ホ、谷原秀人、宮里優作ら4人と、混戦模様を思わせる初日だった。

谷原がトップに立ち、S・K・ホが1打差で2位グループに浮上!
 第2日には早くも上位が入れ替わる激戦となった。一つしか伸ばせなかった藤田寛之は2位タイに落ち、67のベストスコアを出した谷原秀人が通算9アンダーで単独トップに。谷原は今年から米ツアーに本格挑戦しているが、日本プロなどへ出場のため月曜日に一時帰国。「時差で体がおかしい。力が入らなかったり、変なところで力が入ったりする」といいながらの頑張りは見上げたものだった。
 もうひとり、ジワリと頭をもたげてきたのはディフェンディングチャンピオンのS・K・ホ。初日の4アンダー、7位タイから2日目は68で通算8アンダー。「このコースはOBもあるのでドライバーがこわくて振れなかったが、11番から開き直っていった。それから楽に打てるようになり後半、5バーディーがとれた」と、藤田寛之とともに1打差の2位タイへ上がってきた。
 また58歳のジャンボが初日の69に続き70。通算5アンダーで4打差、7位に顔をだしてきたのも注目。さらに3週連続優勝がかかった話題の人、尾崎直道も初日の2アンダー14位から2日目も一つ伸ばして通算3アンダーで10位タイへと上昇して日本プロらしい盛り上がりをみせてきた。そうした中で今季は体調不調で苦戦続きの伊沢利光が2日間で9オーバー(75、78)の132位タイ、宮里聖志も4オーバー(82位タイ)でともに予選で姿を消した。
猛チャージの川岸良兼が、久々に優勝争いに参加!
 いよいよ決勝ラウンド。3日目の主役は“怪物"の異名も懐かしくなってしまった川岸良兼。15番(パー4)では残り132ヤードをPWで直接入れるイーグル。5バーディー、ノーボギーの7アンダー65の快スコアで10位から3打差の4位と急浮上してきた。「ほとんどフェアウエイをはずさないほどドライバーがよかった。ジャンボさんにいわれてタイガー・ウッズと同じ(硬さの)ドライバーを去年の終わりごろから使っていたけど、自分の歳を考えたらムリと分かった。当たればすごくいい球が出るけど棒みたいに硬くてね…。3日目から前に使っていたのに戻したらボールが高くなってキャリーも出るようになった」という。スイング改造に時間がかかり“どん底"を味わってきた川岸だが「最近やっと戦えるゴルフになってきた」と顔をほころばせ「急にチャンスが出てきたので緊張して今夜は寝ますよ」とビッグタイトルへの気持ちの高ぶりをのぞかせていた。
 この3日目、首位を奪ったのは67で通算13アンダーとしたS・K・ホだった。「2日間は風があったが、きょうは風がなかったのでフェアウエイをとらえられた。いいイメージでやれている。あすもティーショット次第。それが勝敗を分けそう」と、除々に順位を上げてきて“本命"らしい安定感をただよわせた。初日トップだった藤田寛之、米国帰りで奮闘する谷原秀人が通算11アンダーに踏みとどまって
最後まで冷静なS・K・ホ、猛追する谷原を振り切ってみごと大会2連覇
 5月15日(日)。この日も晴れ。気温26・2度。風は西南西3メートル。ギャラリーは人気の女子ツアーにも負けぬ8、489人と最終日は最高の盛り上がりだった。ひと組前が藤田寛之と川岸良兼。最終組に谷原秀人とS・K・ホ。12時14分にスタートした最終組の2人が最後まで優勝を争った。3、4番で谷原がとればホも4、5番をとって負けていない。7番のパー5はともにバーディー。6、8番でボギーにした谷原。ホは9番でグリーンを外して初ボギーにしたが、アウトを終わって3打差と開いてバックナインへ。12番、30センチの“OKバーディー"をとったホは4打差。
 もうこのままかと思われたところから最後のチャージをかけた谷原は凄みがあった。13番(パー3)で7メートルを放り込み、続く14番(パー5)もグリーン右からのチップを2メートル残したがこれをねじ込む連続バーディーで2打差と追い上げた。しかし、ここまでだった。
 最後まで冷静さを失わないホは最終ホール(パー5)も3打目をグリーンオーバーさせたが、1メートルに寄せたチップでパーをセーブ。この日も3つ伸ばす69を出して見事に逃げ切った。外国人選手では72年ぶりの2年連覇を果たしたS・K・ホは「谷原さんが最後まで粘ってきたので苦しかった。2打差できた16番で谷原さんのバーディーパット(約6メートル)が外れたので僕のパーパット(約3メートル)が入った。谷原さんがもし入れていたら厳しい展開になったと思う。僕は過去この大会3位、2位、1位ときているから3位からは落ちないようにと思ってやった。頑張った結果が出たと思う。ドライバーとアプローチが上手くいったのが勝因だと思う」と最後まで冷静に語り、「来週は韓国に帰ってゆっくり休養したい」と同夜の便で凱旋帰国した。
 来年度06年の第74回日本プロゴルフ選手権は岐阜県・谷汲カントリークラブで開催される。最終日、選手と地元のジュニアが手をつないでティグランドに上がる「キッズファミリー」が実施された。
川岸良兼 尾崎直道 藤田寛之 谷原秀人
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