PGA REPORT 86
PGA REPORT86 2005/4 No.86
2004ティーチング&コーチングサミット参加報告
PGAサミット講座から
スポットライト PGA理事・競技運営部会部長を努めながらシニアツアーに初参戦する船渡川育宏(フリー)
レッスンは楽し! 淵脇常弘(ミズノゴルフスクール・フィールドクラブマスターティーチャー/PGAティーチングプロA級会員)
2005 PGAマネジメントプログラム

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2004ティーチング&コーチングサミット参加報告
素晴らしい施設・演出のもと世界のPGA会員が一堂に会し学ぶ!
PGA専門指導員 西海 英世
エデュケーションセンター 米PGAが隔年で開催しているビッグ・イベント「ティーチング&コーチングサミット」が、12月8日から12日までの5日間に渡って、フロリダにあるPGAヴィレッジ内ラーニングセンターで開催された。5回目の今回は世界7カ国から1、000人(内、海外PGA会員80名)が参加し、大いに盛り上がりをみせた。
PGAヴィレッジは、36ホールのゴルフコースをはじめ、あらゆる方向から打つことができる広大なドライビングレンジ、アプローチグリーン、砂質別バンカー練習場、パッティンググリーンなどが完備されているラーニングセンターと呼ばれる施設がある。
エデュケーションセンターにはパソコンを常備した学習室、クラブ修理室、会議室(大1・小7)などがあり、かなりの大人数を収容できる。
また、歴史館、図書館なども併設されていて、PGA創設以前の資料や文献(1857年来)が所蔵されている。まさにゴルフの技術と知識の全てを学ぶことができる施設といっても過言ではないだろう。
36ホールのゴルフコースは、分譲住宅やイベント開催時に宿泊するコテージで囲まれていて、『PGAヴィレッジ』という名のとおりスケールの大きさを感じさせる。
練習場は一般のゴルファーにも開放されており、低料金とあいまって大人気を博している。このことからもPGAヴィレッジが地域の一部になっていることがうかがえる。
サミット1日目
一般ゴルファーの日
「プレー・ゴルフ・アメリカ・デー」と称され、一般ゴルファーの入場が許された日である。開門前から長蛇の列ができていたのには驚いた。
入口のすぐ横では、入場者が中古クラブを持参して、査定を受けていた。引き取られたクラブはチケットに交換される。このチケットでプロショップでの買い物やレッスンを受ける時に利用できる。
引き取り可能なクラブはドライバーは単品で、それ以外はセット(アイアン)のクラブだけに限られている。実用性のないクラブ、年式の古いクラブは拒否されていた。
またプロには引き取ったクラブをPGA本部に送ると小切手が貰え、それが収入になっているという。このような事業をすることで、PGAが中古クラブ市場の取引値をコントロールしているとのことである。


サミット1日目 さすがに避寒地フロリダを思わせる暑い日となった初日、会場ではスポンサーであるテーラーメイド社、ゴルフプライド社などの後援のもと、様々なイベント(アプローチコンテスト、パッティングコンテストや新製品の試打会)が実施されていた。家族連れも多く見られ、子供たちは設置されたスナッグゴルフなどで遊んでいた。
また短いセミナーやデモンストレーションがあり、各所に10名程の順番待ちができていた。アプローチのセミナーでは、ゲーリー・ワイレン氏が汗を拭いながら2時間以上も笑顔でレッスンを施していた。この日、ワンポイントレッスン(10分)を受けたゴルファー達は、延べ人数900名にも及んだ。一般ゴルファーにとっては、有意義なゴルフ漬けの一日であったと思う。
サミット2日目
(出席者&スポンサー)交流の日
参加者(各国PGA会員)とサミットスポンサーとの交流の日である。参加者たちも最新のクラブや分析システムを体験し、興味を示していた。
別棟では無料電話相談室も設けられていた。、USAトゥデイ・ステップス・ホットラインと称して、50名以上のPGA会員がそれぞれ電話の前に座り、各地の一般ゴルファーからかかってくる質問や悩みに答えていた。
サミット3日目
PGAサミット本格スタート
3日目より各公開講義が始まった。スイング研究、技術論などの発表が行われた。ゲストゴルファーが、持ち時間40分のレッスン形式で、自身の行っている指導方法を披露した。
4日目は、年度別の最優秀指導者を含む8名の指導者が、各々のレッスン方法を披露した。
最終日の5日目は、教える技術、現在のプレーヤーに対する指導、ツアープロのアプローチ、競技の精神などについての講義があった。それぞれの分野で活躍する指導者が講師を務めた。
以上、バラエティに富んだ盛りだくさんの講座が開かれたが、特に印象に残ったものは次の3つであった。
●フルスイングの概念(デヴィッド・レッドベター氏)
●教える技術の向上(ジム・フリック氏)
●女性ゴルファー指導のポイント(スージー・ホエリー氏)
講座内容の要旨はこちら>>
サミット3日目
日米PGAの協力関係強化に向けて
サミット出席とは別に今後の両PGAの協力関係についての話し合いが持たれた。
このミーティングは12月9日午後、PGAヴィレッジ内のラーニングセンターにおいて行われた。出席者は、中尾豊健、高田善裕、西海英世、山之内(事務局)、池辺(通訳)。米PGAからはジョセフ・ステランカ(マネージメントディレクター)、ポール・ボーギン(ラーニングセンター責任者)、クリス・ハンクラー(エデュケーションセンター責任者)、リック・マティーノ(教育部門責任者、今回サミットの編成担当)の4氏である。
ミーティングは、アメリカ側の質問に答える形で、日本PGAの会員の現況、資格認定制度の内容やこれまでの展開等々についての説明から始まった。その上で、米PGAとの違いや共通点を明らかにしながらまずアメリカとして協力できる点は何かの質疑応答が行われた。
米PGAの注目すべきこととして、15の大学が米PGAの会員育成プログラムを取り入れているということ。これは大学4年間と卒業後16カ月かけて研修することでPGAメンバーに申請することができるというシステムだ。7〜10年後には30大学に増やしたいとのこと。もちろん米PGAの厳しい審査をパスした大学のみが対象だ。何故なら、ゴルフ業界ではマーケティング論等々の知識を持った大卒者を採用したいという多くの要請に応えるためだという。その他にも様々なアドバイスをいただくことができた。そしてティーチングとビジネスを明確にし、よりよいプログラムを開発・展開していくことで一致した。
中尾委員長はミーティング終了後、今後も地道な話し合いを続けていきたいと語った。


今回のサミット参加は、開催会場である「PGAヴィレッジ」のスケールの大きさに圧倒されっぱなしであった。スケールの大きさ、設備の充実さとあいまって、サミット運営の演出も素晴らしい、想像をはるかに超えた感動の訪米となった。
このイベントに参加した指導者全てが、ゲストに対して熱意ある指導をしていたことも印象的であった。それぞれの会員やスタッフが親しみをもち丁寧に応対していた。また、指導者は必ず誉め言葉をかけていた。この積み重ねがアメリカのゴルフ界を支え、大きくしてきたのだと感じた。
最後に、日本のPGA会員が、このサミットから講義を依頼される日が来ることを願いながら報告を終わりたい。
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