PGA REPORT 99
PGA REPORT98 2009/3 No.98

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橋立幸宏プロ/グリーンジャケット、PGAティーチングプロA級
子供たちにゴルフの楽しさ
素晴しさを教えるのが仕事!

──28歳でゴルフに出会い、夢だったプロスポーツの世界へ飛び込む!

 札幌市にあるゴルフショップ「グリーンジャケット」と札幌市近郊の練習場でレッスンを展開している橋立幸宏プロ。
 その橋立プロが、ゴルフを始めたのは28歳の時。かなり遅いスタートでした。
「当時、私は労働省の職員として北海道庁に勤めており、平たく言えば公務員をやっていました。その職場の先輩に“ゴルフは仕事上の付き合いなどいろいろなことに役に立つから…”と誘われて始めました」と言います。

◇   ◇   ◇

小さい頃からの夢の実現に向かって練習に打ち込む
 そして、いよいよ初ラウンドの日がやってきました。
「とりあえず道具を一式担いで、ゴルフ場に向かいました。練習なんて全くしませんでした。ゴルフをなめていましたよね(笑)。素振りくらいはしましたけどね。そうしたら案の定いきなりOB。1ラウンドで15発くらいOBを出しましたね。スコアは、142でした」しかしこの初ラウンドが、橋立プロをゴルファーへの道へと導くことになります「道具を一式揃えたし、もったいないということもあり、以後、真剣に練習を始めました」
 初ラウンド後には早速ゴルフスクールに入り、週2日通って基礎を学び、さらに練習場にも毎日通いました。その甲斐あって、急速に上達していきました。
 ゴルフが上達していくと共に、橋立プロにある決意が生まれます。それは“プロゴルファーを目指す”という決意です。


「私は子供の頃から野球、陸上、スケートなど数多くのスポーツをやってきました。一時は甲子園球児を目指したこともあり、その頃からプロのスポーツ選手になりたいという夢があったのです」。
 そしてゴルフというスポーツに出会うことで、その夢が再熱。ついには公務員という安定した職を捨て、プロゴルファーを目指したのです。
「『石狩川江別ゴルフ場』に練習生として入りました。最初は年齢的な面で断られたのですが、私の熱意が伝わり雇っていただけることになりました」
 橋立プロは現在、ゴルフショップ「グリーンジャケット」と近郊の練習場でレッスンを展開しています。「グリーンジャケット」には、プロ会行事や試合のある日以外の日に勤務し、日曜日、火曜日、木曜日の3日間は「グリーンジャケット」内でのレッスン展開以外に、近郊の練習場でスクールを展開しています。 「グリーンジャケット」は札幌市の中心部にある、多くの道産子ゴルファーから支持を得ている人気のゴルフショップです。同店の菅井浩之社長は「マスターズトーナメント」で青木功プロのキャディを務めたことでも知られる有名な方です。
 ショップ内には本格的な「フィッティングルーム」やレストランも完備されており、多くのゴルフ好きが集まる憩いの場となっています。「フィッティングルーム」はショップの横に別棟で建てられていて、4打席からなる本格的な試打ルーム。「打席にはスイング解析機の“ダンロップ・デジタルインパクト”が設置されています。映像でのスイングチェックはもちろんのこと、弾道もシミュレーションできます」  その「グリーンジャケット」で橋立プロは今年3月からレッスンを始めました。また、お客様への商品購入のアドバイスも行います。「ほとんどのメーカーの試打クラブが揃っていますので、お客様に試打していただき、デジタルインパクトでスイング解析を行います。ボールも各社のボールが揃っており、お客様が普段使っているボールで試打できます」  プロがスイングを分析し、クラブの解説までしてくれるため、お客様が安心してクラブを購入することができると言います。
「プロゴルファーがショップに居るのと居ないとでは、お客様の安心度が違うと思うのです。私がショップに居ることでお客様との信頼感が生まれ、ひいてはリピーターとしてショップに戻ってきていただけると思っています」
「グリーンジャケット」以外のレッスンは、札幌市近郊の各練習場で展開しています。「レッスンする人数は、多くて4人。個人レッスンのケースもあります」と言います。「ゴルフのレベルがあまりにも違う方を一同に集めてレッスンするよりも、少人数で、かつレベルの揃った方を集中的にレッスンしたほうが覚えやすいと思うのです。だから私は、少人数制でレッスンを行っているのです」

ゴルフを通してより良い親子関係を築き上げる
 橋立プロは現在、ライフワークとして力を注いでいることがあります。それは、ジュニアゴルファーの育成です。橋立プロがジュニアゴルファーの育成を始めたのは平成12年のことです。「石狩川江別ゴルフ場の所属プロ時代に、同ゴルフ場の35周年記念事業の一環としてジュニアレッスン会を開催しました。そうしたところ大好評で、多くの保護者の方から継続の要請があったのです。そこで“えべつジュニアゴルフ育成会”を設立し、定期的にスクール展開を始めました」
 そして今年、橋立プロが所属先を移ったことから“HIRO'S Junior CLUB”を設立しました。現在同クラブに所属しているジュニアは、85人です。“HIRO'S”というネーミングは、全てのジュニアがヒーローになって欲しいという願いも込めています。と言っても、プロを目指してスパルタ式にゴルフを指導するというのではなく、ひとりでも多くのジュニアにゴルフというスポーツに接してもらい、ゴルフの楽しさを分かってもらおうという趣旨で設立したクラブです。


 とは言うものの、もちろん将来的にプロを目指すジュニアも大歓迎です。実際に、その方向で入会しているジュニアもいます」と言います。
 橋立プロのジュニア指導には、あるこだわりがあります。それは「ゴルフを良好な親子関係を築くツールにしたい」というこだわりです。
「今、親子間で会話がないということは珍しくありません。しかし私は、それは間違っていると思っています。私自身、若い頃教師になろうと思っていたこともあり、教育的な見地からも、ゴルフを通して良好な親子関係を築いていきたいと考えています。そこで親ごさんにも自由に意見を述べてもらう環境を構築した指導を行っています。プロによっては“親はいっさい口を挟むな”という方針の方もいますが、私は違います。親子が自由に会話し、ゴルフを通して親子間に断絶が起きないような環境作りに努めたいのです」
 ジュニアが順調に育ってきたことから、平成18年から、ジュニアを対象にした全道大会を実施しています。同大会はジュニアの全国大会である「全日本小学生ゴルフトーナメント」(主催/LPGA・福島県富岡町)の北海道予選も兼ねています。第4回大会は「千歳空港CC」にて8月11日に開催され、同大会の上位入賞10人が全国大会行きの切符を手にしました。
「また9月21〜22日には、新ひだか町にある“日高の森ゴルフコース”で、宿泊研修と講習会を組み込んだ2日間競技も開催しました。町長さんが大会会長に就任してくださいました。ジュニア育成の新たな形や地域活性化の一助になればと考えています」と、今後の抱負を語ります。
「ひとりでも多くの子供たちにゴルフに接してもらい、楽しさを分かって欲しいですね」と、さらなる情熱を燃やす橋立プロです。
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