PGA REPORT 99
PGA REPORT98 2009/3 No.98

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日本プロ選手権に冠スポンサー
PGA躍進の大きな一歩に!

 

 私がPGA会長として2期目に突入し、1年が経とうとしています。その間いろいろな提言、提案もして参りましたが、2期目にまずやらなくてはならないことはPGAの財政の問題だと思いました。さらに昨年12月に施行された新公益法人改革の中で、総会では公益社団法人への移行を目指すことが決議されましたが、当初伝え聞いていたものより、移行の条件が厳しいとの意見もあり、理事会において状況を精査した上で、移行先について再検討を行なっていく予定です。公益法人新制度への移行期間は5年間ですので、理事会から選ばれた4人の委員(阪東、中尾、青山、阿部)を筆頭に吽野(うんの)専務理事、神山監事、逢坂顧問弁護士らのご協力を得て、最善の道を進める準備を続けています。

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 まずPGAの財政基盤の強化について。PGAが主催するメジャー競技の日本プロゴルフ選手権大会ですが、本年度の第77回大会は北海道・恵庭カントリー倶楽部で開催され、池田勇太という一人の若いヒーローが誕生しました。恵庭CCにはすばらしいコースを提供していただくなど大変お世話になり感謝の念にたえませんが、これが日本プロ選手権最後の無冠大会となりました。
 平成22年度からは、特別協賛社として日清食品ホールディングス株式会社(以下、日清食品HD)の支援を得ることになり、歴史ある日本プロに初めての冠がつくことになります。第78回大会から「日本プロゴルフ選手権大会日清カップヌードル杯」として新たなスタートを切ることとなりました。
「食と文化とスポーツ」を会社の理念としている日清食品HDと、PGAの掲げる「ゴルフを通じて社会貢献」という考えが一致し、特別協賛として支援していただくことになりました。今はアメリカもヨーロッパも、あるいは日本の男・女ツアーもメジャー競技に冠をつけることへの違和感はない時代に変わってきています。PGAとしてもこうしたスポンサーの協賛を得てより強固な経済基盤を構築し、それによって日本最古のメジャーである日本プロをさらに充実した大会に育てていきたいと考えています。
 これを機に、PGAも来年からはアジアンツアーをはじめ、ヨーロッパ、アメリカともコラボレートしながら、日本のPGAチャンピオンシップを世界に知らしめる大会としてグレードアップできるように、日清食品HDと我々の力で育て上げたいと思っています。
 そうした意味で、来年度から日本プロには10人くらいの枠で海外からの選手も受け入れたいと考えています。いずれはTV中継で日本プロを全世界に放映できるようにもっていきたい、という願望も抱いています。国民的アイドルの石川遼選手の出現に続いて、大学時代は米、欧、アジアと海外で名をはせた池田勇太選手が頭角を現してきました。いまや日本男子ゴルフ界の両輪となって活躍する二人を筆頭に、日本のゴルフ界は2010年を境に新しいスタートを切ります。
 日本プロに歴史的な冠スポンサーがつくことと同時に、来年の日本プロは長崎県のパサージュ琴海アイランドゴルフクラブで開催されます。このコースはわれわれの大先輩である藤井義将プロの設計で、そのご子息であり、PGA元副会長の藤井久隆プロが支配人を務めています。大村湾を臨むシーサイドコースは“日本のペブルビーチ”とも言われる名門コース。初めて冠がつく記念大会にふさわしいコースであると思っています。
 またゴルフの普及・振興を掲げるPGAとしても、長崎県で初めて日本プロを開催することは大きな意義があります。改めて、ゴルフ場の理事の方々をはじめ、関係各位の皆様に感謝いたします。
 PGAの重要な部門に資格認証とプロテストがあります。今年のプロテストでは61人が合格し、ティーチングプロ(TCP)では97人がB級講習会を修了予定となっています。プロテスト合格者の中に、既にティーチングプロとして会員になっていた者が3人いましたので、新規入会者は155人となります。しかし、プロテストに合格してツアープロとして羽ばたいている人は非常に少ない。せっかくプロテストに合格して一生のライセンスを得ながらこれでは意味がない。もっと努力をして一線級の選手になってもらいたいと強く感じているところです。
 また、TCPは学校でいえば教育者です。アジアの隣国にはゴルフの指導者が少ない国も多いので、そうした国々に日本のゴルフ指導者を派遣し、ゴルフを普及させることもPGAの大きな仕事ではないかと思っています。2016年のオリンピックでゴルフが正式種目になりましたが、それまでに、いま世界で6、000万人といわれるゴルフ人口を、あと4、000万人増やし1億人にしたいという構想があります。TCPの先生方を多く抱えているPGAは、ゴルフの発展、普及に一層の力を入れていきます。
 アスリートばかりを輩出して2016年を戦おうというやり方ではなく、もっと底辺を拡大し整備し直した方がいいと思います。ゴルフというと、強い人間を育てる方向に偏り“うまい人間が偉い”スポーツという錯覚をしている思想が一部にありますが、ゴルフをやることで人間形成、人格形成を行っていくのがPGAの役割ではないかと思っています。
 PGAには毎年約150人程度が新たに入会し、来年には会員が5、000人弱の大所帯となります。そのPGAが今後描いていく将来像は、会員資格、年会費の統一、ジュニア育成活動、GBS(ゴルフビジネスセクション)の充実等、あと2年の任期の中でできる限り達成させたいと考えています。会員のための協会、会員の生活をより向上させていく方策を具現化していくのが会長の職務だと考えています。
 最後にシニアツアーですが、今年は経済不況のあおりで6試合に減少しました。これを来年度には8試合に戻したいと思い、いま営業活動を鋭意行っております。1試合増の7試合になることは決定的ですし、もう1試合も間もなく合意が得られそうな感触です。更に、あと2年の間に何とか10試合にもっていきたいと考えています。
 「磨き抜かれた技術が感動を呼ぶ」富士フイルムシニアのキャッチコピーではありませんが、高い技術とホスピタリティーあふれるシニアツアーの価値は、スポンサー、ゴルフファンにも伝わっていると確信をしております。
 PGAのよりよい改革、更なる発展のため、会員の皆様のご理解とご協力をお願い申しあげます。

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