プロのアプローチショットを見ると、スピンの効いたショットを見ることができます。今回は距離のないアプローチでスピンは掛けられるのか、ということについて説明したいと思います。距離がない状況の中ではスピンを掛けるというのは、高等な技術が必要です。アプローチで一番スピンの掛かるのはアプローチウェッジといったアプローチ用のクラブを使い、距離と相当の振り幅で打った時といえます。アプローチウェッジやサンドウェッジといったクラブは普通の状態でも50°以上のロフト角がついていますから、そのクラブを普通に使っていくだけで、スピンは効いているのです。更にスピンを効かせたいからといって、そうしたクラブをオープンに開いてしまうと、今度は球の下をクラブが滑ってしまい、十分な摩擦が生まれずに逆にスピンが効かなくなってしまうのです。

ですから、短い距離からスピンを効かせたショットをしていきたいというのであれば、若干スタンスとフェースをオープンにして、そのスタンスの方向に振っていくのが、スピンの効きやすい打ち方と言えるでしょう。フェースのかえらない打ち方をするだけで、十分にスピンはかかります。昔のプロはフェースを被せて低く球を出してスピンを効かせる打ち方をしているプロもいましたが、現在では固くて早いグリーンがほとんどですから、そうした細工をした打ち方をしないで、クラブの性能をそのまま生かしたアプローチが主流となってきています。クラブの役割を最大限に生かしたアプローチをするだけで、十分スピンの効いたアプローチになっているのです。尚、ラフの場合には球とフェースの間に草が挟まるのでスピンは効きづらくなりますから効果は期待できません。