新年、明けましておめでとうございます。
ゴルフファンの皆様には、今年もいい年でありますよう、お祈り申し上げます。


 2013年にPGA会員の皆様に会長の職を預けていただいてから、3月の定時社員総会で2期4年の会長任期の満了を迎えます。


 これまでのご理解、ご協力に感謝し、今後もPGAについてより一層の注目をしていただきたいと思います。

 この4年間でゴルフ界を取り巻く環境は、さらに厳しくなってきたことは否めません。
 2015年3月に、経営戦略会議がまとめた「ゴルフ市場再活性化に向けた新たな提案(以下:提言書)」をゴルフ界に発表しました。ロードマップをお示しし、そのためにPGAとして何ができるか、できることをやって行こうと、さまざまな施策を考え、形にしてきました。


 提言書を実現させるべく、この3年でさまざまな施策を行ってきました。その活動の原資となったのが外部サポーターの方々からいただいた約1億円の寄付です。それを基に2015年には「PGAゴルフアカデミー」を開設し、新規ゴルファーの獲得、既存ゴルファーの継続の手助けになる活動を始めました。同時に、会員の方々のスキルアップのための下地作りに利用してきました。


 2016年には、PGA(プロゴルファー)、練習場、ゴルフ場、用品業界が一体となって新規ゴルファーを創造することを目的とした、オールインワンパッケージシステムで「PGAゴルフデビュープログラム」のテストマーケティングを開始しました。今後は、この1年半で得た実績を踏まえ、全国展開を目指して拠点を拡大してのテストを行っていくことを予定しています。


他団体との連携も深めています。2016年から日本高等学校ゴルフ連盟(高ゴ連)と連携して「PGAジュニアゴルフ選手権 太平洋クラブカップ」というPGAとしては初めてのジュニア競技を実施しました。各地区のティーチングプロが深くかかわることで、さらにジュニア育成に貢献できると考えています。


 また、全国大学体育連合(大体連)、ゴルフ市場活性化委員会(GMAC)とPGAの3団体が連携して行う「大学体育のゴルフ授業充実を目指した連携協定」も締結しました。全国数百の大学で行われている体育のゴルフ授業に、PGAが指導面でかかわり、授業の充実、授業を行う先生の指導力向上を図ることにより、授業を受けた学生がゴルファーとして定着することが期待でき、新規ゴルファー獲得の1つになると考えています。


 さらに、矢野経済研究所と契約し、ゴルフ業界、ゴルファーの動向を把握し、効果的な施策を生み出そうとしています。PGAは、ゴルフ界は、どこに進むべきか、ターゲットは何か、ゴルファーの志向はどう変化しているか、などをとらえ、今後の施策に反映させていきます。
2015年の提言書を作成するにあたって予測したゴルフ界の今後については、想像以上に速いスピードで、ゴルファーの減少、産業の縮小が進んでいます。少子高齢化の影響は予想以上に大きくなっています。


 会長職2期目が終了しますが、2014年に会長に立候補した際に、3期6年で実績をつくりたいということを会員の皆さんにお話ししました。3期目をお任せいただけたならば、これまでの4年間に進めてきたことをさらに充実させていくとともに、足元のPGAの組織もしっかりとさせたいと思っています。


 取り組みたいと考えているのは、ゴルファーの発掘、育成を目的とした日本ゴルフ協会(JGA)との連携です。JGAには約1千600のゴルフ場が加盟しており、PGAにはそれらのゴルフ場がある都道府県に会員がいます。両団体が手を携えていくことで、これまでできなかった規模での施策ができるのではないかと考えています。


 高齢者のリタイア防止、既存ゴルファーの参加率向上にも力を入れたいと思います。今の中高齢者と若者では余暇費用の支出の差が大きく、若者が100万人増えても高齢者が100万人減れば、ゴルフ界全体の収入は減るという状況です。高齢者を含む既存ゴルファーに続けてもらう、若者にゴルフを始めてもらうという2つを同時進行しなければなりません。そのために、ゴルフの楽しみ方の新たな提案もしていこうと考えています。


 ゴルフ界は、目の前のこと、ミクロではさまざまなことを行っていますが、PGAはもっと先のこと、未来とマクロをみて、状況を探りながら今後の予測を立て、ゴルフ界に情報発信していけるようにしていきたいと思っています。


 最後になりましたが、今年のPGA競技日程は1月16日に発表する予定ですが、シニアツアーは昨年と同程度の競技数を予定しております。シニアの魅力はなんと言っても選手とギャラリーの距離の近さです。皆様のお近くでシニア競技が開催される際には是非ともご来場いただき、レギュラーツアーにはない、シニアならではの雰囲気を感じていただき、シニア選手に暖かい声援をいただければと思います。


ゴルフファンの皆様には、今年もPGAの活動を応援いただきたくお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。





公益社団法人 日本プロゴルフ協会会長  倉本昌弘