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【新人戦富士可児カップ/1R】プロ入りまでサポートしてくれたことに感謝を示したいと河合和眞が4アンダー単独首位

2023年12月20日

26歳の河合和眞が、6バーディー・2ボギーの68をマークし4アンダー単独首位に立った。第1ラウンドは「パッティングが良く決められました」と振り返った。パッティングの練習にどんな工夫があったのか聞くと、意外な答えが返ってきた。「実は前日、プロとして新人戦のプロアマ大会にプロとしてプレーさせてもらいました。すごく緊張もある中で、何していいかわからなかったんですね。だけどメンバーさんが『練習していいよ』と声をかけてくださったり、コースの説明をしてくださったりと本当に温かい方ばかりで、すごく楽しい時間だったんですよ」と初のプロアマを体験していた。「ホールアウト後、急いでパッティンググリーンに向かい、暗くなる直前までずっとパッティング練習をしていました。1メートル、1.5メートルの距離を中心に、ストロークの安定と感覚を掴んでいたのが良かったのかもしれませんね」と明かした。

 河井はスタート2ホール目となる11番パー3(227ヤード)で3番アイアンを選択し50センチに着けるスーパーショットでバーディーを先攻させた。15番パー3(185ヤード)では5番アイアンで7メートルに乗せて、ラインを読み切りバーディーを重ねた。前半上がり2ホールの17,18番ではいずれもバンカーから寄らず入らずで連続ボギーにしてしまった。しかしショットの精度に手ごたえを感じていたので自信はあった。後半出だし1番ホールは緩やかな上りのパー4。気持ち良く放ったドライバーショットが残り103ヤードまで転がり、ウェッジでピンまで4メートルにつけてスコアを1つ伸ばすと、5番から3連続バーディーと波に乗る。後半で4つスコアを伸ばし、初日アンダーパーは8名の中でトップフィニッシュを決めることができた。

愛知県にある犬山カンツリー倶楽部に所属して1年目で、プロテスト5回目の挑戦で合格を掴んだ。「プロテスト5回中、最終プロテストは4回経験しました。何か不足していたこともあり、今年からゴルフの環境を変えて、練習も強化した結果合格となりました」と苦しかった時期を乗り越えてきたことを明かした。

「心機一転を図り、今年から犬山カンツリー倶楽部でお世話になっていますが、練習も仕事もコースみなさんの応援もあり、ここまで来ることができました。感謝しかありません」と声をはずませた。河合は小さいころからゴルフが好き、楽しいという気持ちを優先して、ここまで過ごしてきたという。「ゴルフはなかなか上手くいかないのが楽しい。でも上手くいったときの快感が忘れられないですし、それをコンスタントにできるように目指すのも楽しいんです」と微笑んだ。

河合は愛知県出身。栄徳高校ゴルフ部を経て、愛知工業大学ゴルフ部ではキャプテンを務め、全国リーグまで進出することができた。これまでたくさんのサポートがあってこその資格獲得につながったが、なかでも高校時代からクラブを提供してくれたZodiaのサポートには深く感謝しているという。「これまで8年という期間、ウェッジを気にかけてくださって、自分の強い味方クラブができました。特にサンドウェッジは得意ですし、このウェッジのおかげでプロテストに合格できたといって過言ではありません」としみじみと語った。

最終ラウンドを首位スタートする河合は、新人戦で結果を示すことがこれまでのサポートに対する最大の恩返しになる。